久しぶりの百名山を前に気持ちがときめいて、
いつもの時間に目が覚めた朝は、
カーテンの向こうは、星一つも瞬いていない真っ暗闇です。
白々と夜が明け出してくると、1,523.5メートル天空にそびえる頂きが、手招きしているようです。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
山開き神事「芽吹祭」を前に。
今回はおっさん2人で登りました。
とは言っても、ウルトラマラソンの世界では知らない人はいないほど超有名人です。
僕は〝ウルトラマン〟と呼んでいます。
登山道を清めてもらい、シーズン中の安全を皆さんで祈願しました。
登山スタートです。
が、ここでトラブル。
一キロほど登った頃、大雨が降り出して風も強まりました。
どうやら爆弾低気圧が通過中の模様です。
しばらく木陰に避難していましたが、気温が急激に下がってきたので、やむなく下山することに。
レーダーで雨雲の動きを確認して、再度アタック開始です。
最大の難所〝もちが壁〟の挑みます。
最も事故の多い場所で、特に今シーズンは事故が多発しています。
掴まれるものに全て掴まって慎重に登ります。
山頂が近づいてくるとまだ雪が残っていますので、〝つぼ足〟注意です。
この季節、かぼったら、その下が空洞で思わぬ怪我をすることがあるので、慎重の上に身長を重ねて一歩ずつ進みます。
山頂に到着すると、一瞬、道中の雨が嘘のように雨雲が晴れて日が差して、大野の街並みが顔を出します。
写心の神様は微笑んでくれました。
360度大パノラマは圧巻で、百名山にふさわしい眺望です。
下りの登山道は、大雨による泥濘と濡れたがれ場との戦いで、
山の神は試練を与えました。
コロナ禍、山開きの日に登ることができたこと、伝えることができたことに感謝します。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。