暖かい朝に慣れた体が悲鳴を上げています。
薄っすら白粉を塗ったような衣を纏ったマイカーが、寒さを更に増長します。
満天の天空も、更に更に拍車を掛けます。
1キロ、2キロ…
10度を超える寒暖差に体が慣れて大量の汗が頭から滴り落ちる時、
不覚にも帽子を忘れたことを漸く後悔する朝です。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
温故知新
古きを温(たず)ねて新しきを知る
「古い教えを学び新しい解釈を得る」と言う意味です。
40年前、報道カメラマンの世界に飛び込んだ時ある先輩に、
「福田というブランドの写真を撮れ」
とたった一言。
当時、意味が分からず、
「まず、先人たちはどんな写真を撮ったのか。そこから始めよう」
明けても暮れても、先人たちが撮った写真との睨めっこが始まりました。
20年後、ある先輩に、
「福田君の写真は30年先をいっているね」
「写真」ではなく「写心」なんだと気づくのに20年かかりました。
新しいことにチャレンジする時、一番大切なこと。
それは、
古いことを徹底的に理解することです。
古くからの教えを学ぶことで、新しいものに揺るぎない芯が生まれ、ブレない自信に漲ることになるでしょう。
そこから生まれた新しいものは、とても強いものになるはずです。
臥薪嘗胆
将来の成功を期して苦労に耐えることです。
この二つの諺を、
今、新しい海原に飛び出そうとしている友人に贈ります。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。