バージンスノーを楽しむ午前4時。
振り返れば真新しい足跡が、あっという間に薄くなってやがて消えていきます。
雪降るルーティーンは、降りしきる雪が重りとなってあたかもウエイトトレーニングをしているようです。
1キロ毎に7回、雪を落とします。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
昔々、福井特有の鉛色の空に覆われた大海原から、岩場でキャメラを構える、しゃびとに突如大波が襲いかかります。
逃げるには時間が無さ過ぎます。
「シャッターを押し続けるしかない」
腹をくくった瞬間、大波は目の前の岩に弾けます。
ファインダーの中の世界は、まるでスロモーションのようにゆっくり時が流れました。
ドドドーッ。バッシャーン。
恐る恐る目を開けて辺りを見回すと、辺りの岩場は360度びしょ濡れ。
「カメラは大丈夫か?」
「あれ?」
カメラも体も全く濡れていません。
しゃびとを中心に半径1メートルだけ、何事もなかったように〝無傷〟でした。
あの弾けた波は?
一部始終は、撮り続けたの中にありました。
岩は当たって弾けた波は放射状に放物線を描いて、まるでバリアに守られるしゃびとを避けるように飛び散ったのです。
「そんなことって」
「また写心の神様に守ってもらった」
そう感じた一瞬でした。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。