霧に咽ぶ街は、
つい先日まで、饒舌な秋の虫たちが毎晩コンサートを開いていたのが嘘のように静かです。
早くも冬の生活に入ったのでしょうか。
サクッ、サクッ、サクッ。
乾いた落ち葉を踏みしめるシューズの音だけが響き渡ります。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
雪吊り。
福井市中央公園内の木々に、りんご吊りが施されました。
職人技ともいうべき、見事に放射状に張られた縄は、冬の風物詩ですね。
ポカポカ陽気に誘われて、昼時ともなれば、
青空の下で弁当に舌鼓を打つ人たちや、繰り出したキッチンカーで手に入れたカレーやクレープを食べる人、ヨガを楽しむグループらで賑わいます。
整備された新しい公園ならではの光景です。
一目白山。
お堀端から一カ所だけ、綿帽子を被った白山連峰が望める場所があります。
チラッとだけですが、そこがまたいいのです。
赤く色づいたソメイヨシノの葉の向こうで、
のんびりカモたちが羽を休めながらぷかぷか。
喧騒と長閑が同居する街。
いいじゃないですか。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。