午前3時半、
流星が見たくてちょっぴり早起きした朝の風は暖かくて、
手袋を脱いでポッケにしまう朝です。
1時間半、ずっと上を向いて走ろう。
今か今か。
月明かりのない満天の空に、ほんの一瞬。
オリオンに向けて。
気がつけば、西の彼方の空が暁色になり始めました。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
子どもの頃、野球とソフトボールに明け暮れてました。
「どこのファン?」
と聞かれると、
「長嶋と王」
といつも答えていました。
そんな2人に、仕事で会えるとは。
十数年前、毎年福井出身の選手を追い掛けて、プロ野球の春季キャンプへ。
高知、宮崎、鹿児島、沖縄、埼玉…
2003年2月。
当時、福岡ダイエーホークス監督だった王貞治の元に、アテネ五輪日本代表の監督だった長嶋茂雄が訪れて、まさかのツーショット。
夢のようなひとときに、仕事も忘れて。スマホのスの字もない時代。
今なら、同じPRESS帽をかぶった自分と長嶋監督、王監督とスリーショット撮れたかもしれません。
この奇跡の写心と帽子は、今でも宝物です。
そんな長嶋も王も病に倒れました。そして自分も。
長嶋が脳梗塞で倒れた時、
「そんなはずは…」
どうしても現実を受け止められなくて。
麻痺が残る腕をポケットに入れて杖をついた姿を見た時には、涙が出ました。
「なんてちっちゃくなってしまったんだ」
現役時代ご見る影もなく小さくなった王を見て愕然としたのを覚えています。
しかし、今でも2人は元気に頑張ってます。
この写心を見ながら、
「負けてられない」
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。