すっかり秋めいた風がすり抜けます。
街角の木々たちが少しずつ色づき始めました。
そんな昼下がりの公園はゆっくりな時が流れます。
暫しオフィスを飛び出して、時の流れに身を任せます。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
実は半世紀前、本気(まぢ)でオリンピックで金メダル獲るつもりでいました。
「世界新記録で金メダル」
表彰台の一番高いところでいつも夢見てました。
「お前の持ちタイムは全国で2番目。優勝狙えるぞ」
順調に予選、準決勝と勝ち上がって臨んだ、世界のトップランナーたちが駆け抜けた国立競技場での決勝。
上位6人混戦の写真判定でまさかの6位。
この時の悔しさは今でも鮮明に残っています。
ゴール後の表情が物語っていますね。
「臥薪嘗胆。今に見ていろ」
この気持ちは、半世紀たった今でも自身の礎となっています。
ユニホームの胸のマークにご注目。
そう、「福井」を背負って闘っていたのです。
「将来は『日の丸』を背負って闘うんだ」
と思ってました。
今回のオリパラで「日の丸」を付けて闘う選手たちを見て、半世紀前に想いを馳せていました。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。