しんしんと降り続く雪が、傘をどんどん重たくしていきます。
ファーストトラックの歩道を走り納めする朝は、今年最後の試練となりました。
午前4時。天から舞い降りる無数の雪が、一切の音を消し去ります。
とても静かな夜明け前です。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
一年のオーラス、大晦日の夜は、
夜な夜な正月料理を盛り付けて、10年以上ぶりと思われる紅白歌合戦を2人で観るという、長閑な大晦日です。
息子の打った年越しそばを食べながら、
「誰も知らんのやけど」
「ほやのお」
と言いながら、
母は嵐で盛り上がり、ゆずの晴れのち晴レルヤを口ずさむ息子でした。
「寝る」
そして、氷川きよし登場で、待ったがかかったものの、
「きよしでないわ」
「寝る」
「…」
「何年ぶりやろ。記憶にないなあ」
なんともゆったりした一年の終わりでした。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。