2011年3月11日午後2時46分。
東日本大震災から8年。津波、原発事故。15,897人の尊い命が消えました。いまだに2,533人が行方が分からないままです。
忘れてはならない日の一つです。
5年前の早春。この地を訪れました。
どこまでも青い海と空。穏やかに打ち寄せる白い波。
福島県いわき市の四倉海岸。50キロ先に福島第1原発があります。福井、敦賀間と同じ距離です。
僕の中で風化させないためにも、どうしも心のファインダーに焼き付けておかないとならないと思いました。
事故から3年が経って防潮堤の設置に向け重機が激しくうなりを上げてました。その傍で黄色いタンポポの花が咲いているのを見つけました。でも、姿はどこか寂しげで元気がないように僕には映ったんです。でも。。。
「今年ようやく咲いたんだよ」
犬と一緒に毎日訪れるというお年寄りがぽつり。
ハッとしました。俺は何を見ていたんだ。いつも「心で見ろ」って。涙が溢れました。
誰かの想いが見える。
誰かの未来が見える。
悲しみの向こう側に。
花は咲く。
心のファインダー
https://vdata.nikkei.com/prj2/shinsai2016-memory/?n_cid=DSPRM1489
今宵はメモリアル酒ゴンルデンスンバで献杯。