白々と夜が明ける頃、今にも泣き出しそうな空は青みを増してゆきます。 誰もいないホームのスピーカーが、上り一番電車の到着を告げています。 車窓の風景はどんどん明るさを増すものの、太陽は姿を見せません。 やがて、峠の真下を走る13キロ以上に及ぶトン…
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