処暑を過ぎた夜明け前、いつものルーティーンに飛してすぐ、南西の真っ暗な空がぼんやりと仄かな光を放っているのに気づく。
きっと覆った雲の遥か彼方に〝いる〟のであろう満月から二日目の立待月に違いない。
そして、
耳を澄ませば、
カナカナカナカナ…
ヒグラシがお目覚め。
リーンリーンリーン…
夜通し鳴いていたのか。もうそろそろお休み。
頬をすり抜ける風にも、秋の気配が漂い始めたことに気づく。
季節の移ろいを感じながら1日のスタートを切った朝は特別感いっぱいだ。
写人が、あなたにお送りします写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしますカメラマンは、わたくし、福田正美です。
時の経つのは早いもので、日本選手のメダルラッシュに沸き、オリンピックが遠い昔のように感じます。
瞼を閉じれば、最高のシーンが蘇ってきます。
福井ゆかりの選手たちも大活躍でしたね。
「多くの人の励みになるような走りを見せたい」
そして、満を辞しての登場です。。
本県からの唯一のパラリンピアンであり、女子マラソン界のレジェンド、日本選手最高齢の西嶋美保子さん。
前回のリオデジャネイロ大会、暑さによる無念の途中棄権からのリベンジです。
今回の絆であるガイドロープは、練習や大会を共に闘ってきたパートナーとは違いますが、東京の風を受けてビル群の中を42.195キロを疾走します。
長雨がおさまって暑さが戻ってきましたが、無事に完走して欲しい。力一杯のエールを福井から送りたいと思います。
大会最終日9月5日午前6時50分スタート予定です。
お送りしましたこの写心が、あなたの心に美しく溶け込みますように。
写人がお届けしました写心の定期便「maguroストリーム」。
皆様のお供をいたしましたカメラマンは、わたくし、福田正美でした。