山里に春がやってきた。
見頃を迎えた赤やピンクや白の花桃に、菜の花やチューリップなど春の花が彩りを添えている。
一足先に彩った桜の染井吉野の花びらを踏みしめて案内に迷い込めば、そこはもう御伽の国。
ウグイスが「おはよう」と春を告げ、遠くで雪解け水のせせらぎが、山間に響いている。
九頭竜湖発福井行きの一番電車が、ディーゼル音を轟かせて通り過ぎて行く。
まさに桃源郷。
今週末は大勢の人々が訪れるだろう。
だからこそ、早朝にやって来た。ここは雑踏は似合わない。
森の住人たちは早起きだ。暫し、写心を撮ったり、話に花を咲かせる。
「今週末は大勢の人が押し寄せる。賑やかなのは大好きさ。でも、仲間とひっそり過ごすのが一番だよ」
愉快な仲間たちだ。
「冬は大変。何カ月も雪の中で暮らすよ。昨年は大雪で大変だったけど、今年は楽だね」
春の到来が早いようだ。
住人たちに別れを告げてラン再開。
なんと気持ちの良いことか。
どこまでも走っていけそうだけど、アップダウンがやっぱりきつい。
それもまた楽し。
ラン終わって、ブランコで戯れる。
御伽の国では一気に童心に帰る。
赤プリも御伽の国までの長旅の疲れを癒しているようだ。
愉快な仲間たちは毎日この場所で、季節も花々に囲まれてのんびり過ごす。
山間に忽然と現れる桃源郷。
御伽の国。
そう。ここはパラダイス。
4月19日 4.05キロ 111.67キロ
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